会社員でもできた日本アルプス縦断のアクセス・移動手段
- 長い行程をどうやって達成させるか
- ルートと主な山
- 2.アクセス・移動手段
- Trans Japan Alps Journey Part1 朝日岳、雪倉岳、白馬岳、唐松岳
- Trans Japan Alps Journey Part2 五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰、針ノ木岳、烏帽子岳
- Trans Japan Alps Journey Part3 野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、穂高岳
- Trans Japan Alps Journey Part4 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
- Trans Japan Alps Journey Part5 徳本峠
- Trans Japan Alps Journey Part6 境峠
- Trans Japan Alps Journey Part7 駒ヶ根駅から中沢峠手前
- Trans Japan Alps Journey Part8 中沢峠~北沢峠
- Trans Japan Alps Journey Part9 仙丈ヶ岳、塩見岳、赤石岳、聖岳
- Trans Japan Alps Journey Part10 畑薙ダムから山伏を越え梅ケ島街道、中平
- Trans Japan Alps Journey Part11 ついにGOAL!梅ケ島街道、中平から大浜海岸
- スルーハイクは、アクセスと車の回収がプランニングのポイント
長い行程をどうやって達成させるか
山登りするようになって、仲間の先輩が達成したという日本アルプス縦断を知しました。日本海から太平洋までアルプスの山々を登りって歩き通す壮大な山旅です。
すぐに、そんなことできるんだ!すごい!やってみたいと思いました。でも単発の縦走と違って、どうやったら達成できるのか、初めは旅の規模は想像もできませんでした。会社員の自分は連続した休みも限られています。
しかし、夢見たチャレンジは実現できました。Trans Japan Alps Journeyと題したこの山旅、2016年9月に日本海をスタートし2019年12月に太平洋ゴールできました。会社員の自分がどうやって達成したか、どれくらいの日程、費用がかかるのかを一例としてご紹介します。
ルートと主な山
後立山連峰を選定
<中央アルプス> 木曽駒ケ岳・空木岳
<南アルプス> 仙丈岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳
●ゴール地点 太平洋 大浜海岸(静岡県静岡市)
ちなみに筆者は静岡県静岡市からのアクセスです。
2.アクセス・移動手段
基本的に出発地点からは車でアクセス。その回によって回送サービスを利用したり、公共交通機関を利用して車を回収しました。
また、南アルプスは公共交通機関のアクセスが悪いため、家族へ協力要請し、スタート地点まで送ってもらいました。
Trans Japan Alps Journey Part1 朝日岳、雪倉岳、白馬岳、唐松岳
車でのアクセス:親不知観光ホテル(新潟県糸魚川市)
スタート地点:親不知海岸(新潟県糸魚川市)
ゴール地点:八方ゴンドラ駅
栂海新道登山口(親不知観光ホテル)まで車でアクセスし、車回送サービスを利用しました。
利用したのは白馬安全代行さんです。
当時の回送費用は20,600円
https://www.windy-kobeya.co
m/anzendaikou/
Trans Japan Alps Journey Part2 五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰、針ノ木岳、烏帽子岳
車でのアクセス:白馬八方尾根スキー場
スタート地点:八方ゴンドラ駅
ゴール地点:七倉ダム
白馬八方尾根スキー場まで車でアクセスし、車回送サービスを利用しました。
利用したのは白馬安全代行さんです。
当時の回送費用は9,800円
https://www.windy-kobeya.co
m/anzendaikou/
スキー場から前回ゴール地点まではリフト利用、八方アルペンライン片道 1,610円でした。
Trans Japan Alps Journey Part3 野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、穂高岳
車でのアクセス:七倉ダム
スタート地点:高瀬ダム
ゴール地点:上高地
七倉ダムまで車でアクセスし、またまた車回送サービスを利用しました。
利用したのは白馬安全代行さんです。
沢渡での車両回送先は「沢渡ドライブイン茶嵐」(バス停「茶嵐」)内駐車場でした。
当時の回送費用は25,700円
https://www.windy-kobeya.co
m/anzendaikou/
七倉ゲート から高瀬ダムまでは東京電力高瀬川発電所の管理用道路のためタクシーを利用。15分 2200円でした。
Trans Japan Alps Journey Part4 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
車でのアクセス:道の駅 日義木曽駒高原
スタート地点:道の駅 日義木曽駒高原
ゴール地点:駒ヶ根駅
スタート地点は中央本線、原野駅の近く、道の駅 日義木曽駒高原。そこまで車でアクセス。
道の駅から福島Bコース登山口(コガラ登山口)まで約2時間の歩行でした。
空木岳登山道入口へ下山し、駒ヶ根駅へは約1.5時間の歩行でした。
駒ヶ根駅から原野駅へは電車利用。乗り継ぎのタイミングもありますが約3h、1500円くらいの運賃です。
ルート例
駒ケ根 --JR飯田線・上諏訪行 -- 岡谷 --JR中央本線・松本行 --
塩尻 --JR中央本線・中津川行 -- 原野
Trans Japan Alps Journey Part5 徳本峠
車でのアクセス:松本市役所安曇支所
スタート地点:上高地
ゴール地点:島々(徳本峠入口)
松本市役所安曇支所まで車でアクセス。上高地へは安曇支所前からアルピコ交通のバスを利用しました。始発は6;00くらいでした。
アルピコ交通のバス
https://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/
Trans Japan Alps Journey Part6 境峠
車でのアクセス:奈川渡ダム
スタート地点:奈川渡ダム
ゴール地点:原野駅
奈川渡ダムまで車でアクセス。原野駅から新島々駅まで電車、新島々から奈川渡ダムまではバスを利用。
当初は新島々駅に車を置いて、先にバスで奈川渡ダムまで移動しておきたかったが冬ダイヤ時期で始発が遅かったために急遽変更しました。
原野駅から新島々駅までは所要時間約1.5時間
ルート例
原野 --JR中央本線・松本行 -- 松本 --松本電鉄上高地線・新島々行 -- 新島々
Trans Japan Alps Journey Part7 駒ヶ根駅から中沢峠手前
車でのアクセス:ホテル入野谷(長野県伊那市)
スタート地点:駒ヶ根駅
ゴール地点:中沢峠手前
当初駒ヶ根駅から南アルプスの入口、市瀬までを歩く計画であったため、長野県伊那市のホテル入野谷まで車でアクセス。予約したタクシーで伊那市駅へ移動。
伊那市駅から飯田線6:18始発で駒ヶ根駅。
しかし、予定ルートは冬季通行止めのため、引き返すことになりました。
Trans Japan Alps Journey Part8 中沢峠~北沢峠
車でのアクセス:南アルプス林道バス利用者駐車場
スタート地点:南アルプス林道バス利用者駐車場
ゴール地点:北沢峠
南アルプス林道バス利用者駐車場(仙流荘)まで車でアクセス。
北沢峠からの復路は南アルプス林道バス利用。所要時間は約45分。運賃は1,240円。
Trans Japan Alps Journey Part9 仙丈ヶ岳、塩見岳、赤石岳、聖岳
車でのアクセス:奈良田登山者駐車場
スタート地点:北沢峠
ゴール地点:畑薙第一ダム(静岡県静岡市)
下山後の移動:南アルプス登山線
奈良田登山者駐車場まで家族へ送ってもらい、南アルプス登山バスで広河原、広河原から北沢峠まで南アルプス林道バスを利用。
奈良田発5:30 1,030円
広河原発 6;50 1,000円
畑薙第一ダムに下山後は南アルプス登山線を利用。予約制で3,100円。所要時間約3時間。
Trans Japan Alps Journey Part10 畑薙ダムから山伏を越え梅ケ島街道、中平
スタート地点:畑薙第一ダム(静岡県静岡市)
ゴール地点:梅ケ島街道、中平(静岡県静岡市)
バスは夏季限定のため、畑薙第一ダムまで家族へ送ってもらいました。下山後の移動は静鉄バス利用。バス停、中平から安倍線 静岡駅・新静岡バスターミナル行き、所要時間は約1時間。
Trans Japan Alps Journey Part11 ついにGOAL!梅ケ島街道、中平から大浜海岸
スタート地点:梅ケ島街道、中平(静岡県静岡市)
ゴール地点:大浜海岸(静岡県静岡市)
早めのスタートを切るため、またまた家族に送ってもらい、前回ゴール地点「中平」へ。
ゴール地点大浜海岸からは静鉄バス利用。バス停、大浜公園入口から大浜麻機線線、所要時間は約20分。
スルーハイクは、アクセスと車の回収がプランニングのポイント
縦断の旅は登山計画に加え、入山口までのアクセス、下山口からの移動手段をどうするかも含めたプランニングが必要です。できるだけ1回の旅で行程を進めたい気持ちと交通の問題とを突き合わせて、アクセス可能かの検討をしなければなりません。
自分たちが検討した結果、北アルプスエリアは回送サービスが便利です。費用はかかりますが、自分たちで車回収に戻る時間を考えるとありがたいサービス。親不知から上高地くらいまで対応してくれます。
中央アルプス周辺は電車を利用。乗り継ぎ時間はかかりますが、その辺は旅のゆとりと楽しむこともできます。
南アルプスは正直アクセスが不便です。自分たちは地元のため、家族の協力にてクリアしました。バスやタクシー、前泊するなどが手段と考えられますが、時間や費用面であまり現実的に思えないところがあります。南アルプスへの入山手段が充実することを願います。
会社員でもできた日本アルプス縦断の行程・プランニング例
- 長い行程をどうやって達成させるか
- ルートと主な山
- 1.行程概要(実例)
- Trans Japan Alps Journey Part1 朝日岳、雪倉岳、白馬岳、唐松岳
- Trans Japan Alps Journey Part2 五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰、針ノ木岳、烏帽子岳
- Trans Japan Alps Journey Part3 野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、穂高岳
- Trans Japan Alps Journey Part4 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
- Trans Japan Alps Journey Part5 徳本峠
- Trans Japan Alps Journey Part6 境峠
- Trans Japan Alps Journey Part7 駒ヶ根駅から中沢峠手前
- Trans Japan Alps Journey Part8 中沢峠~北沢峠
- Trans Japan Alps Journey Part9 南アルプス(仙丈ヶ岳、塩見岳、赤石岳、聖岳)
- Trans Japan Alps Journey Part10 畑薙ダムから山伏を越え梅ケ島街道、中平
- Trans Japan Alps Journey Part11 中平から大浜海岸
- ヤマレコの山行記録まとめ
長い行程をどうやって達成させるか
山登りするようになって、仲間の先輩が達成したという日本アルプス縦断を知しました。日本海から太平洋までアルプスの山々を登りって歩き通す壮大な山旅です。
すぐに、そんなことできるんだ!すごい!やってみたいと思いました。でも単発の縦走と違って、どうやったら達成できるのか、初めは旅の規模は想像もできませんでした。会社員の自分は連続した休みも限られています。
しかし、夢見たチャレンジは実現できました。Trans Japan Alps Journeyと題したこの山旅、2016年9月に日本海をスタートし2019年12月に太平洋ゴールできました。会社員の自分がどうやって達成したか、どれくらいの日程、費用がかかるのかを一例としてご紹介します。
ルートと主な山
後立山連峰を選定
<中央アルプス> 木曽駒ケ岳・空木岳
<南アルプス> 仙丈岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳
●ゴール地点 太平洋 大浜海岸(静岡県静岡市)
ちなみに筆者は静岡県静岡市からのアクセスです。
1.行程概要(実例)
スタートからゴールまでの所要日数28日
11回の行程に分けてとなりました。
会社員で休みがまとまってとれるのは長くても4~5日。
かつ、アルプスに入山できるのは7月から10月上旬ごろ。
そんな制限もあり、本来であれば順番につなげたかったですが、順序を一部入れ替えています。
Trans Japan Alps Journey Part1 朝日岳、雪倉岳、白馬岳、唐松岳
行程:3泊4日
スタート地点:親不知海岸
ゴール地点:八方ゴンドラ駅
Trans Japan Alps Journey Part2 五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳中峰、針ノ木岳、烏帽子岳
行程:2泊3日
スタート地点:八方ゴンドラ駅
ゴール地点:高瀬ダム
Trans Japan Alps Journey Part3 野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、穂高岳
行程:3泊4日
スタート地点:高瀬ダム
ゴール地点:上高地
Trans Japan Alps Journey Part4 中央アルプス(木曽駒ヶ岳・空木岳)
行程:2泊3日
スタート地点:道の駅 日義木曽駒高原
ゴール地点:駒ヶ根駅
入山の時期を考慮して、山岳エリア行程を先行。上高地から中央アルプスまでのロード区間は後としました。
Trans Japan Alps Journey Part5 徳本峠
行程:日帰り
スタート地点:上高地
ゴール地点:島々(徳本峠入口)
Trans Japan Alps Journey Part6 境峠
スタート地点:奈川渡ダム
ゴール地点:原野駅
島々から奈川渡ダム間ロードは交通面の安全を考慮してパスとしました。
Trans Japan Alps Journey Part7 駒ヶ根駅から中沢峠手前
行程:日帰り
スタート地点:駒ヶ根駅
ゴール地点:中沢峠手前
Trans Japan Alps Journey Part8 中沢峠~北沢峠
行程:1泊2日
スタート地点:仙流荘
ゴール地点:北沢峠
仙流荘を起点に前回中断地点を往復、2日目は仙流荘から北沢峠へ歩き、復路はバス利用。
Trans Japan Alps Journey Part9 南アルプス(仙丈ヶ岳、塩見岳、赤石岳、聖岳)
行程:4泊5日
スタート地点:北沢峠
Trans Japan Alps Journey Part10 畑薙ダムから山伏を越え梅ケ島街道、中平
Trans Japan Alps Journey Part11 中平から大浜海岸
ヤマレコの山行記録まとめ